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さわかみ・セゾン流出超続く、直販ビジネスに岐路?

割合有名な話ですが、さわかみ投信とセゾン投信のグローバル・バランスは
2013年5月に、いずれも設定来初めての月次流出超となりました。
(追記訂正 さわかみ投信は5月よりまえから月次流出超となっています。)

これまで直販投信の(低位ではあるものの)安定成長の象徴のようにみられていた、
月次流入の継続月数の記録更新がここで止まったということになります。

いったいこれはなぜなのか、いくつもの可能性が考えられますが、
いずれにしても私が正解をだせるものではありません。
しかし考えられる可能性としては下記のようなものがあります。

●塩漬けにしていた顧客たちの損益がプラスに、ようやくとばかりに売却に走った。

【セゾン グローバル・バランスファンドの月次推計流入金額】
image1.png

【さわかみファンドの月次推計流入金額】
image2.png

さわかみファンドは5月に100億近い純流出に見舞われており、これは手痛い解約だと思います。
日次でみていると4月の頭から毎日2億円から3億円の解約が行われており、
株価が上がったことで逃げ出していく長期投資仲間が増えるというのは何とも皮肉なことです。
とはいえさわかみ投信はここ一年以上にわたり、日次ベースでは数千万程度の流出となっています。これを毎月10億円程度の積み立て資金の流入が補って、月次での流入を保っていたわけです。

【さわかみ投信設定来の超過収益】
無題

無題
※ざっくりと計算したため正確性は担保できず、ねむい。


運用成績を見ると、さわかみ投信対TOPIXで比較すると100%に近い超過収益をみることができるのですが
大半は設定初期と2009年のリバウンド局面で稼いだもの。
さわかみ会長の雨が降ろうが槍が降ろうがご機嫌買いスタイルなところからいっても09年のリバウンド局面での超過収益は想定の範囲内です。
結局投資家は数年に一度の大きな勝ちにより、「長期でもてばインデックス対比何十%も勝ちますよ!」よりも、
低迷する基準価額自体に嫌気を指してしまったのではないだろうかなんて個人的には考えています。

なお、最近好調がつづくひふみ投信は、設定額は大きくへったものの、
5月も流入超にて終わっています。
この点については、安定的な超過収益の獲得とファンドマネージャーである藤野さんのお尻を席につける暇もない精力的な営業活動の賜物である可能性を指摘出来ましょう。

いずれにしてもさわかみとセゾン、直販投信の2大モデルケースが大きく揺らぐようであれば、
投信の販売手法のサイドの見直しや、顧客へのサービス提供の方法から、
さまざま見直すヒントを与えてくれるかもしれません。

渦中の2ファンドにとってはいい迷惑ではあると思いますが…。

来年からNISAも始まる中、これまで以上に「投資ってあれでしょ、一年で倍でしょ」みたいな初心者が増えると思われます。商品の観点から個人的意見を言うと、ボラティリティ20%を超えるようなさわかみとセゾンの投資信託が果たして適当なのか、リーマンショックの二の舞になってせっかくの新規投資家が既存投資家と一緒に撤退して終わったりしないのか、そういった側面を考えるのにもこの二つの投資信託の流出超はヒントを与えてくれるのではないでしょうか。

貯蓄・資産運用を始める人のための優遇税制(日本版ISA)入門

※当エントリは初めての方向けです。すでに投資ってなんぞとわかっている方向けではありません。


消費税やら相続税やら色々な税制改正が今年から始まっていますが、資産運用に関係する税金も2014年から大きく変わります。
現在、資産運用から得られる利益には概ね10.147%の税金がかけられています。
(株式や投資信託などについて。税率の異なる金融商品も一部存在します)

まず変更点の1点目としてこの税率が高くなります!そうです、実質的な増税です!
預金などの利子には現在20.315%の税金がかかっていますが、来年からは株式や投資信託などにも20.315%の税金がかかるのです。
これだけ聞くと、資産運用の魅力を感じないですよね。
じつは増税の裏側で、税金がなんと0%になる制度が準備されているのです。それが日本版ISAなのです。
(少額投資非課税制度・愛称「NISA」と色々と呼び方がある)

NISA1.jpg

日本版ISAは利用条件があるものの、特に現役世代でこれから貯蓄・資産運用を始めようと考えている人にとってはとても大きなメリットがあります。

例えば、子供も生まれて今までみたいなどんぶり勘定の家計は良くないと思っている30台の世帯とか、逆に子供が独立して退職までの数年間で老後資金の足しを作ろうと考えている50台の世帯とかドンピシャだと思います。

ではその利用条件とはなんなのか、どのように使うのが最も賢いやり方の1つであるのか、についてこの記事ではお伝えしたいと思います。


日本版ISAの概要・利用条件

1.毎年100万円迄利用できる
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日本版ISAでは毎年100万円まで投資できる権利が、利用者それぞれに与えられます。給与に余裕が出やすい50台などの投資家なら使い切ることもできるかもしれませんが、多くの現役世代にとって、毎年100万円までの投資枠はまず十分な金額ではないでしょうか。

どうしても足りない、という人は夫婦で利用する方法もあります。二人で申しこめば毎年200万円まで実質的な枠を取得出来ます。しかし、夫婦でISAについては夫婦仲が如実に現れる気がしますので、奥さんや旦那さんに持ちかける前に胸に手をあてて考える必要がありそうです。


2.非課税対象は上場株式や投資信託
NISA4-2.jpg
日本版ISAでは預金や個人向け国債は対象外です。言ってみれば投資するための金融商品が非課税なんです。
その他にもETFだとか海外株式だとか海外上場のETFも非課税だったりと投資ブロガーの方などは話題にしますが、始めての投資家であれば、アクセスのしやすさ、管理のしやすさから国内上場のETFや投資信託が良いだろうと思います。


3.非課税期間に限度があります
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毎年の枠で投資した場合、5年後の年末まで、利益に対する税金が免除されます。手元に最初っから100万円投資するお金がある人は、出来るだけ早いうちに投資するほうが非課税期間を長く取れます。
しかしこれから投資を始めるという方がいきなり100万円投資するというのも怖いかもしれません。その場合には実質的な日課税期間の多少はともかく積立投資を利用するほうが良いでしょう。


4.利用できる金融機関は1つだけです
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日本版ISAは1つの金融機関でしか利用できません。ですのでテキトーに口座を作ると後悔する可能性があります。普通に考えるとネット証券が筆頭候補ですが、メインバンクの関係上●●銀行がとか、そういうニーズもあるのだろうかなんて思います。いずれにしても制度開始まで半年位ありますので、利用しようと思う金融機関が日本版ISAでどんなサービスをするのかチェックするほうが良いでしょう。

5.大人のサービスです
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いかがわしい意味ではなく、20歳から日本版ISAを利用できます。




日本版ISAでの問題点

1.金融機関が変えられないよ!
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日本版ISAで利用できる金融機関は1つなのに加え、利用し始めると金融機関の変更ができません。4年に一度変更することができるのですが、だいぶ長いですよね。この問題点もあり、金融機関選びが非常に重要なのです

(※制度を設計・監督する金融庁は「来年の税制改正で金融機関の変更を4年にかかわらずできるように要望したい」と言っています。前向きに取り組んでいるようなので制度変更が期待されていますが、現時点(2013年5月17日)では4年間変えられません)



2.(実質的に)リバランスができません
NISA5-2.jpg

非課税の投資枠は、一度しか使用することができません。一度日本版ISAで投資商品を買うと利用した年の非課税枠は消費され、何をしても復活することはありません。
その為資産運用で必須となるリバランスが実質的に出来ないのです。



3.損益通算の対象外です
NISA5-3.jpgこれは始めての人にはあまり関係ないのですが、既に特定口座でも投資信託などを保有している人にとっては大きな問題となります。特定口座と日本版ISA口座2つの違う口座でそれぞれ損益が発生するわけですが、日本版ISAでは損益は発生していないとみなすので、当然この2つの口座間をまとめた損益通算はできません。
場合によっては、日本版ISAを利用しないほうが税金少なくて済んだなんてことになる可能性もあります。日本版ISAでリスクの高い商品を利用しにくい理由がこの問題点です。


とまあ、ややこしかったり問題点もあるのが日本版ISAですが、金融庁はどんどん使いやすくしていって、最終的には永続制度化等かなりシンプルな制度設計にしたいと考えているようです。
何れにしても、これからお金について考える方にとっては「非課税」という恩恵はとても大きいものです。利用の検討くらいはしてみてください。


日本版ISA利用原則

これらの制度概要を踏まえた、「はじめての資産運用」に向けた日本版ISA利用原則を考えてみました。

【日本版ISA投資の四原則】
一、日本版ISA枠を積立投資でコツコツ使う
二、日本版ISAでは損をしにくい資産や商品を利用する
三、日本版ISAではバランス良く分散投資した商品を選ぶ
四、日本版ISAは低コストで運用する



一、日本版ISA枠を積立投資でコツコツ使う

これは特に若い方ですが、そもそも手元にまとまった余裕資金などない、という方も多いことでしょう。財形の考え方と同じで、自動的にお金を日本版ISAに振り向けてくれる積立投資を利用することをお勧めします。

逆に言えばある程度の余裕資金50万だとか、100万だとかがあるという人は、さっさとそのお金は日本版ISAで投資してしまうほうが良いでしょう。

基本的に投資とは不確実性を抱えながらも、投資対象の成長からくる利益が前提です。その前提からすると投資のリターンは「投資金額」×「時間」と言う事もできます。投資するお金が同じなら、より長い時間投資していたほうが儲かるという考え方です。

手元にお金があるのに積立投資をする、というのは上記の投資の原則からいって非効率です。とは言えいきなりは怖い、と思う場合は無理をする必要もなく、積立投資で始めればいいと思います。
何れにしても投資枠を無駄なく使っていくことが一番大事でしょう。


(ちなみに、長期積立投資のメリットは「蓄財しながら随時投資できる」こと、つまり金がなくても金が出来次第いち早く投資を開始できることであると考えています。長期積立によるドルコスト平均法において、資産運用のリスクリターン上の優位な点は存在しないと考えます。ドルコスト平均法がリスクリターンに優位だと主張できるのはせいぜい半年から1年程度でのドルコスト平均法であると考えます。)


二、日本版ISAでは損をしにくい資産や商品を利用する

日本版ISAは非課税期間の終了時、もしくは投資商品を売却する際に「利益が出ていないと全く意味が無い」制度なので、まずは損をしにくい「利益がでる」商品を探すことになります。
また始めて投資をする方は、不思議なことに得てしてリスクを取り過ぎる傾向があります。大抵日経平均とかで積立はじめて、一時的に20%とか損失が出てリタイアしてしまうなんてケースが多いです。

投資は利益が出ることが前提で行うものですが、高いリターンを求める場合にはそれ相応の高いリスク(不確実性、もしくは損失リスク)を覚悟する必要があります。
今年(2013年)は市場環境がよく、周りの声やニュース、雑誌を見て投資を始めてみよう、日本版ISAを利用してみようと考える方も少なくないでしょう。そういった方が「1年で倍に」とか夢見ちゃうのは仕方ない部分もありますが、そんなもん普通無理なので、まずは「預金金利+数%程度」(それも優秀なほうですが)を目指しましょう。
慣れてきて投資がなんたるか、自分なりの答えが見えてきた頃に、1年で倍だろうがなんだろうが好きにやり始める方がいいと思います。

前回の投稿でも使いましたが、主要な株式指数は5年後に利益が出ている確率が5分5分という程度です。

主要な資産を5年間持った時の損益の確率
信託報酬合計1%
期間 1999年12月末-2013年4月末
ドル建ての指数は日本円に換算しました。

個人的には、日本国債のファンド、為替ヘッジ付きの外債ファンド、ヘッジ付きのバランス型程度までが初心者の方が最初に手をだすゾーンだと考えています。それ以上はきちんとした理解がない場合は、丁半博打です。


三、日本版ISAではバランス良く分散投資した商品を選ぶ

いくらリスクが抑えられていても、分散されていない場合には「万が一」リスクが大きくなります。日本国債ファンドも「万が一」リスク、要するに日本財政の破綻リスクが指摘されますが、そうそう簡単にコケるような小国ではありません。とはいえ気になる方はヘッジ付きの外債ファンドとかでもいいかもしれませんね。

四、日本版ISAは低コストで運用する

低コストでの資産運用は、ググれば山ほど出てきますので説明しませんが、高いコストは資産運用のリターンを確実に押し下げていきます。
低コストであればあるほど投資家自身での手間暇が求められますが、現状では良いファンドを探すよりもとりあえず低コストであるファンドを探すほうが手間暇に見合う投資成果の割りが良いような気がします。



私なりに、始めての方が日本版ISAを利用して資産運用を始めてみる時に見てほしいことをまとめてみました。
市場環境も良い今だからこそ日本版ISAが色々な人に興味を持たれるのだとも思いますが、反面リスクの高い商品に手を出して転んでそのまま永遠にさようならという人が増える可能性にも危機感を感じています。
これから始める投資家が末永く資産運用とwin-winの関係を構築するための一助になれば幸いです。


※当エントリは、山崎元先生を否定するものではありません。

日本版ISAの利用方法について思うこと

日本版ISA、ネット投資家中心にどうやって利用するか話題になり始めている感じがあります。
山崎元先生も何年か前からISAについて文章書かれていたかと思いましたが、
今回新しく出されたエントリがやっぱりどうしても気になるなコレってことで、久々のブログ更新。

第196回 日本版ISAでの正しい運用法


日本版ISA投資の四原則

原則その一、日本版ISA枠を最大限に使う
原則その二、日本版ISAではリターンの高い資産の運用に利用する
原則その三、日本版ISAではバランス良く分散投資した商品を選ぶ
原則その四、日本版ISAは低コストで運用する

(上記エントリから引用)



これだけ見ると、真っ当なのですが、そのロジックに違和感を禁じ得ない部分がありました。
色々と勝手に考えてみると、誰に対して書かれた文章なのか、という点などに行き辺り、
さらに勝手な見解では、山崎先生は合理的な行動ができる、既存の個人投資家に対してこのエントリを書かれているような気がするぞ、という感じで勝手に腑に落ちた次第です。

しかし、この日本版ISAでは「初めて投資をする」という投資家も増えることでしょう。
「経済学の真っ当なロジック」ではなく「感情と思いつきで行動する投資家」が増えるということです。
そういった投資家の事も考えると、日本版ISAはもう少し違う紹介の仕方があるのではないか、そう思いました。

一つ一つ、見ていきましょう。


■原則その二 について

日本版ISAは、運用益に対する課税を免除する優遇措置だ。従って、自分の運用資産全体の中で、リターンが高いと思う運用資産の運用を日本版ISAの運用に割り当てるのが正しい。
(上記エントリから引用)



はたして正しいといえるでしょうか。
リターンが高いということは、当然リスクも高いということです。
下記の図をご覧ください

主要な資産を5年間持った時の損益の確率
信託報酬合計1%
期間 1999年12月末-2013年4月末
ドル建ての指数は日本円に換算しました。
何時だかの日経ヴェリタスのISAの記事でこんなグラフがありましたので再現しました

日本版ISAでは利益がでないと制度を利用した意味が全く無くなります。
また初めて投資をする投資家であれば、損をすると嫌気が指してしまうかもしれません。
上記の図を見ると山崎先生が日本版ISAで保有するべき株式のリターンはTOPIXやMSCI先進国でも65%の確率で損失が出ていることになります。
ざっくり五分五分と確率をみつもったとしても、それなら債券などでいいんじゃないのか、なんて思ってしまいます。
もちろんあくまで過去の例になるわけで、終わらない宗教論争が始まりかねないポイントでもありますし、
既存の投資家にとってすれば個人の思うところにより選べばいい問題です。
しかし、個人的にはどうしてもこの図をみますと、「日本版ISAでは株だ!株をもて!」と大手をふってドヤ顔をする気にはなれません。
ていうか期待リターンだけで物語るなら、個別株か、レバレッジの聞いた商品を持つべきです。

まあ、そもそも、初めて投資をする投資家であれば毎年百万円の非課税枠も使い切れないでしょうから、
「資産運用を始めるなら特定口座などではなくて、まずは日本版ISAから始めて、資産は全部ISA口座内につっこむ」
ということでいいのではないかと思う次第です。

あと山崎先生は「バランス型はクソだ」という主張をずっとしてらっしゃる気がしますが、
私自身は「皆がみんな投資好きなわけじゃないんだから、バランス型でもいいじゃん。まともなのなら」とおもいます。
ちなみに英国のISAでもバランス型がよく売れているそうです。
もちろん英国人がみんな投資に対して深い知識があるなんてことはありません。


■原則その三 について
正直に言うと、この項目についてはなんとなく要旨がわからないです。
「長期間持ち続けることができる資産を投資対象に選ぶことが望ましい」としながら
前の原則その二では「期待リターン高い商品が正しい!!リスクなんて知るか!」といっているわけです。
個人的には株のリスクレベルになると、5年程度の期間ではちょっとした下落で損益マイナスになると思っています。
逆に言えば5年間の中なら、株式ファンドはタイミングを見ざるを得ないと考えています。

景気サイクル次第でセクターファンドなんてTOPIXと同じ程度のリターン・リスクに収斂するわけで、
TOPIXとかはいいけど、セクターファンドはタイミング次第だからだめぽっていう理屈がよくわからんです。


■原則その四 について
山崎先生の「アクティブはクソ」という煮汁の味が濃すぎる点をのぞけばその通りだと思います。
先ほどの5年間のグラフは指数で作ってますが、信託報酬を加えてみると以下の図になります。

5年間累計で信託報酬を3%分リターンから控除した場合
信託報酬合計3%

5年間累計で信託報酬を5%分リターンから控除した場合
信託報酬合計5%

5年間累計で信託報酬を10%分リターンから控除した場合
信託報酬10%

へえー程度の図ですが、まあリスクの低いファンドで高い信託報酬とりすぎると、そもそもお客さん全然儲からなくなるじゃん!
という、ちょっと資産運用かじった程度の新入社員でもうっすら気がつくことを、運用業界は豆腐の角に頭ぶつけながら考えてみる必要があるとかないとか思います。

そういえばありますね、そういうファンド。
なんだっけ、生春巻きじゃなくて、トムヤムクンじゃなくて、暖かい汁に麺が入っているの。
高級ホテルかなんかの名前に似てませんでしたっけ、ねえ。


山崎先生は最後に「投資家の立場にたった運用の例」ということで、上記の4原則に従った提案をされていますが、
そんなことより「レバレッジのかかったブル型ファンド」を提唱されてらっしゃったりします。
えっと、そんな事いう人初めてです…。
あとレバレッジ型はちょくちょく償還するので、やっぱりISAにはむきにくいかも。

ほんとにこれ、勧めるんですか・・・・?

ブルSP500


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いずれにしても未来の話なので、何が間違いかなんて言えません。逆に何が正しいか何てことも言えないはずです。
だからこそ、この制度で資産運用を始めるという、初心者の方が一年目で損ぶっこいて嫌気さして辞める、そういうことがないように説明なりすることもまた、最重要だろうと思うのです。



最後に、万が一こんなへんなブログをみて投資を始めようと思った方がいれば
・日本版ISAを使うほうがいいの?
 →日本版ISAの税制メリットはとても大きいです。これから資産運用はじめるなら日本版ISAでやりましょう。

・いつ口座解説したらいいの?
 →ISA口座で投資できるようになるのは来年1月からなので秋ごろでいいでしょう
  とりあえず今は特定口座で積立投資でもやって、金融市場のリスクとリターンが産み出す値動きに慣れましょう

・何を買えばいいの?
 →インデックス投資家やら、個別株投資家やら色々といますが、
  専業投資家でも無い限りは、インデックス 投信 ブロガー あたりで検索して上位にきたブログを参考に勉強するのが妥当かと。
  そんな暇がねーよ、って場合はバランス型から始めてもいいかと思います。

・どうやって買えばいいの?
 →投資なんかよりも、毎日の仕事一生懸命頑張るほうがリターン高いです。
  投資はオマケです。生活に負荷がかからない程度の時間を割いて、積立投資から始めてみてはいかがでしょう。

おしまい

アブラハム・プライベート・バンクのプレゼンテーション資料をネチネチと検証するだけの記事 1

噂のアブラハム・プライベート・バンクさんのプレゼンテーション記事を検証する記事です。

知っている人は知っている、知らない人はよく調べてから自己責任で判断してねと話題の同社ですが、
同社が開示しておられる、

ガラパゴス資産運用からの脱出 ~今、この環境で、個人投資家が取るべき行動とは?

というプレゼンテーション記事を、金融業界でリテール関連の資料作成にも携わる私が、
極個人的な興味で、自分の周りのコンプライアンスレベルにおいてその資料の内容の正確性などを検証するという
誰も得しないブログ記事です。

ただしアブラハム・プライベート・バンク株式会社様(以下「アブラハム社」)の名誉等のために申し上げておくと、



■当記事に関してご留意ください■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

・当ブログの内容は個人の趣味なので、裏付けは究極ありません。よって信用性はないとお考えください
・また当ブログにおける上記資料の正確性などに関する指摘については、私が経験則として知っている範囲が元となっており、その正確性は保証されません。また社会一般常識と比較してやりすぎである場合もあります。
・当ブログが上記資料における記事を書くことで、当方がアブラハム社のビジネスに加担することも批判・法的制裁を加えるものでもありません。あくまで個人的な感想の域を出ません。
・一連の上記資料館するブログ記事は、プロ向けです。素人の方の投資判断の材料とは成り得ません。素人の方はここでブログを閉じることをオススメいたします。

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では、プレゼンテーション1ページ目から参りましょう

goglobal_ver1_2_ページ_01

はい、アウトでございます。(アウトと思われますがより適切です)

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金融商品取引法における広告等規制について
この中ではこのように書かれております。(ページ11から抜粋)

問6 「広告等」において、表示しなければならない事項は何か。

答: 「広告等」において、法令上表示しなければならない事項(以下「表示義務事項」という。)
は、次のとおりとなっております。
① 金融商品取引業者等の商号、名称又は氏名
② 金融商品取引業者等である旨及び業者等の登録番号
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さて、表紙を見ると

「アブラハム・プライベート・バンク (関東財務局532号)」

と書かれていますが、これがマズイと思われます。実は関東財務局に登録している登録会社の種類は色々とあります。
金融商品取引業者(アブラハムはこれに当てはまります)、登録金融機関(主に銀行です)、金融商品仲介業者などなど。上記の標記では、アブラハムが一体どの種類の登録会社なのかわかりません。


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通常であれば以下のような実際の例と同じような標記となります。
金融商品取引法に基づく表示-SMBC日興証券

SMBC日興証券株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第2251号

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ですのでアブラハム・プライベート・バンクも表記するとしたらこのようになるでしょうか

アブラハム・プライベートバンク株式会社 関東財務局長(金商)第532号

まあ会社のHPではちゃんと上記のように書かれておりますが、広告物等も気を抜かずにきちんと書かないといけませんね。
新人写真が適当に作っちゃったんでしょうか。いずれにしても金融業者としてこんな出だしの資料がHP上に延々と開示されていることじたい驚嘆の念を禁じえません。いやあアグレッシブだなあ。(決してザルだとか、適当だとか、最低限のコンプライアンス意識がないとか言っているわけではありません)

某弊社だったらこんな表紙がHP上に開示されただけでリスク部門とコンプライアンス部門に吊し上げで始末書の日々だなあ。


続きます。


■■■■ディスクレーマー■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
当該記事は筆者の個人的な趣味で書いているものです。
筆者は金融機関の人間ではありますがコンプライアンス上の機微の部分までは把握していないため、実際の現場における判断基準と異なる場合や、単純に法令の解釈に関して勘違いしている可能性があります。その点ご理解の上、お読み頂けますようお願いいたします。
できる限り客観的な内容と信頼出来る情報をもとに作成しておりますが、必ずしもそれを保証するものではありません。
記事の中で使用された金融商品の運用実績や値動きの実績はあくまで過去のものであり、将来をなんら保証するものではありません。
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日本版ISAって何?

最近ポチポチと話題になり始めている日本版ISAですが、一体なんなのでしょうか?

※日興AMは日本版ISAの特設ページなどを作って投資家の認知度を高めようとしています
http://www.nikkoam.com/fund-academy/isa


Q:日本版ISAってなーに?
A:現在の証券優遇税制が2013年末で終わる事に伴い、代わりに導入される税制優遇制度です。今までの証券優遇税制と大きく違う点があるので、資産運用業を始めとする金融業界から注目が集まり始めています。

Q:日本版ISAって具体的にはどうゆうふうに税制優遇されるの?
A:毎年百万円迄の投資から産まれた売買益、配当(分配益)が非課税となります。ただし各年度の投資に対して非課税優遇が続くのは最大5年間です。5年以内に売り払うもよし、ギリギリまで持っておいて少しでも複利効果をと狙うもよしです。

Q:ということは日本版ISAって最大500万円までしか非課税優遇ないの?
A:今のところそのように見積もられています。制度設計については現在時点でまだ固まっておらず(2012年10月)今後、年末にかけて固まっていくものと見られています。

Q:なんだよ!それなら今の証券優遇税制のほうがいいじゃないか!!
A:そういうふうに言う投資家もいるようです。現在の証券優遇税制は限度額がないことから、金融業界では現状の優遇税制(20%→10%)の継続を求める声も上がっています。ただし日本版ISAは2012年にもともと実施されるはずだったものが延期されており、「よほどのことがない限り2014年にはゼッテーやるからな」といった政府のお触書もでていることから、「たぶんやるんじゃないのっていうかそろそろはっきりして」といったふいんきが漂っております。

Q:よほどのことってなんだよ!
A:「経済金融情勢が急変」というのがよほどのことです。厳密な定義については見たことがありませんので、是非金融庁に問い合わせてみてください。因みに延期時点の株価を下回っているじゃん、それでも殺るのかよという意見も見たことがあります。

Q:それで日本版ISAって優遇税制対象はなによ
A:今のところ株式、公社債、株式投信、公社債投信が対象になるだろうと言われています。株式投信と公社債投信はわかりにくいのですが、この2種類あれば殆どの公募投信はだいたい対象になると思えば大きくずれはしません。

Q:てかなんで日本版って名前がついているの?
A:もともとこの制度は英国で実施されているものでして、英国では実に家計金融資産500兆円のうち10%程度にもあたる50兆円規模のお金がこのISA制度を通じて資産形成のための投資に回されています。

Q:すごいじゃん、日本もそうなるってこと?
A:ただし日本版と英国のISAの制度設計では今のところ大きく違いがあり、ざっくり言うとすげー使いづらい仕組みに仕上がりそうな気配がプンプンです。なので英国程拡大するかどうかはちょっと予想しにくいところがあります。日本の金融資産を増やしたい人と、日本の税制を守りたい人が、くーだらない縄張り争いしているのかもしれませんね。ええ、個人的な感想ですよ。個人的な、ね。

Q:えっじゃあ使えない制度ってこと?だめじゃん。
A:そうは言っても一人辺り年間100万円までの投資から生み出される益が非課税ですから、なかなかに便利なものだと思います。MMFやら短期運用ファンドを預金がわりに蓄財方法としてもいいわけですし。今の御時世預金にしておくよりもよっぽどお得になりそうな気がしますね。成人した居住者が対象者なので、家族に成人が4人もいれば、約2千万円までの投資元本が非課税です。税制優遇効果だけで年間何万円程度かにはなりそうですね。

例えば2千万をちょっと背伸びをして日本の公社債に投資する安定的なファンドを買って、毎年1%の収益が出たとします。そうすると20万円の実入りです。仮に毎年収益分を取り崩したとすると、本来ならかかる税金20%がゼロになるわけですから、約4万円がお得になる計算です。証券優遇税制(10%)との差の10%としても2万円はお得な計算です。


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まとめ


とまあざっくり概要を書いてみました。
正直行くと上のQ&Aも今のところ固まっていない情報がおおいので、断言はできないのが正直なところです。
色々と英国のISAと比べると使いにくそうな点もありますが、ここのところは金融庁が使い勝手良く作り替えていってくれるものと勝手に信じ込んでいます。

っていうか、英国ISAくらいシンプルで使い勝手よくして初めて、他の先進国金融資産なみの投資比率になるか、その速度が速まるんじゃないかなって思うんですよね。

証券優遇税制を延長すべきという議論も聞かれますが、個人的な意見としては既に延長してこの閑散具合なので、これ以上延長しても大した効果ないっていうか、ハナから現在の証券優遇税制が効果的だったのか疑問です。
その効果について是非一度実証研究などがあれば見てみたいと思います。
ですので、まあ日本版ISAを導入する意味もあるのかなと。そして現在の証券優遇税制よりも日本版ISAは設計上長期投資に有利なようになっています。
これにより足の長い粘着質の投資資金がもっともっと増えて欲しいと願っております。

メモ程度でスミマセン。

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